櫻井翔「今は、走りながら未来への種を撒く時期」 戦友の安心感とこれからのビジョン
https://dot.asahi.com/aera/2023040600069.html?page=1
俳優として、ニュースキャスターとして、アイドルとして、第一線で活躍を続けている櫻井翔さん。仕事に対しての誠実な姿勢は、常に変わらない。AERA 2023年4月10日号から。
――ドラマ「ネメシス」の映画化にあたり、約2年ぶりに探偵・風真尚希を演じた。
櫻井翔(以下、櫻井):ドラマを撮影していた数カ月間で作られていった風真像からはみ出さないよう演じました。広瀬すずさん演じるアンナに向ける愛情や江口洋介さ......
櫻井翔「今は、走りながら未来への種を撒く時期」 戦友の安心感とこれからのビジョン
https://dot.asahi.com/aera/2023040600069.html?page=1
俳優として、ニュースキャスターとして、アイドルとして、第一線で活躍を続けている櫻井翔さん。仕事に対しての誠実な姿勢は、常に変わらない。AERA 2023年4月10日号から。
――ドラマ「ネメシス」の映画化にあたり、約2年ぶりに探偵・風真尚希を演じた。
櫻井翔(以下、櫻井):ドラマを撮影していた数カ月間で作られていった風真像からはみ出さないよう演じました。広瀬すずさん演じるアンナに向ける愛情や江口洋介さん演じる栗田さんに向けるリスペクトは忘れないように意識しました。
――難解な上に非常に長いせりふを高いスキルで演じた。入江悠監督は称賛したという。
櫻井:入江さんが褒めてくれていたとは知らなかったです(笑)。その長いせりふの撮影スケジュールは、明らかに僕がミスをしないことを前提に組まれていたんです。非常にプレッシャーを感じて、練習あるのみでしたね。
現場は言わば試合会場なので、そこで基礎練習をやるわけにはいかない。となると、家で練習をするしかありません。ことせりふに関しては怠ける方法がないのでやる一択です。
■長いせりふが多いその長ぜりふの後にカザラップのシーンを撮ったんですが、入江さんの希望でアドリブを入れました。そのときはせりふからの解放感でいっぱいでしたね(笑)。
なぜだかわからないんですが、僕が演じる役は長ぜりふが多いんです。台本を読んで、「まただ」と思うこともありますが(笑)、やっぱり練習するしかありません。連続ドラマの場合、途中でスピーディーにせりふが覚えられるゾーンに入ることがあるんですが、それも練習の積み重ねによって回路ができていくんでしょうね。
――40代になり、間もなく芸能生活30年を迎える。ベテランといっていいキャリアを持つが、「仕事への取り組み方は変えたくない」と話す。
櫻井:経験を重ねると、最短距離を進む方法を覚えてしまいますが、なるべくその方法を取りたくないんです。どれだけプロセスに時間をかけてきたかは見ている人に伝わると思っています。だからこそ、楽をせずにきちんと段階を踏んで準備をしたい。年齢を重ねている自分を律する目的もあります。
――関わるすべての仕事にひたむきで誠実だ。役者、アイドル、ニュースキャスターと多様な顔を持っているが、仕事をする以上、プロとして役割を果たしたいという。
櫻井:もちろん、自分の中では、向き不向きはあります。でも、僕らのお仕事はお話をいただくところから始まることが大半なので、向き不向きを意識した時点でプロとしてのスタートラインから外れてしまうと思っています。向いていようが向いてなかろうが、一定あるいは一定以上の結果を出すことが僕の役割です。
■きちんと返したい
僕の仕事は、自分に跳ね返ってくる部分がすごく多い。中途半端なことをして結局一番傷つくのは自分です。そのことを肝に銘じると同時に、お仕事をくださった方にはきちんと返したいし、ひいては見てくださる方やファンの方にもきちんとしたものを届けたいという気持ちで向き合っています。
今思うと、昔から仕事の肩書は意識してなかったですね。デビューしてからずっと嵐というグループを確立させたくて頑張ってきたけど、アイドルとしての理想形を追求してきたつもりは全くなかった。
――嵐について、丁寧に言葉を選んでこう語った。
櫻井:嵐でデビューした最初の数年間はすごくもがいていて、悔しさを燃料にしていたところもありました。危機感を持っていたというより、本当に危機だったんだと思います。
いまは安定したいと思っています(笑)。でも、守りに入りたいわけではない。僕の仕事には、喜びや面白みがあります。今日どうやって生きるかを大切にした上で、未来に向かって種をまくことが大切だと考えています。
昨日、相葉(雅紀)と撮影で一緒だったんです。大晦日は紅白(歌合戦)で松本(潤)と一緒でしたが、嵐のメンバーといると安心感は覚えますね。家族でもあり、仲間でもある。戦友という言い方が適しているのかな。その安心感をもたらしてくれる存在は世界中を見渡してもあの4人しかいない。改めてそう感じました。
■オリパラ大きかった
――これからのビジョンを聞くと、意外にも「以前のようにこれからのイメージを持つことが難しくなった」と話した。
櫻井:20歳の時、30歳の時は「10年後はこうなれていたらいいな」というイメージがあったんですが、いまは50代、60代をどう過ごしているかイメージしづらくなりました。
自分の中での節目として、2021年の東京オリンピック・パラリンピックは大きかったです。08年の北京五輪から携わらせていただき、20代、30代とまいてきた種が芽吹いて形になった感覚が強くありました。
いま、その延長線にいるのかはわかりません。ただ、いまこういうふうにお話をしていて、走りながら次への種をまかなければいけない時期なのかなと思いました。
20代の時にまき始めた種が40歳前後で芽吹いたように、20年後にその種が芽吹いたらいいですよね。
映画「神様のカルテ」でご一緒した深川栄洋監督が、2年ほど前に自主映画を作るにあたって「心を燃やしたかった」とおっしゃっていて、その言葉が自分の中で強く響いたんです。
「自分は何を燃やせているんだろう」と日々模索するようになりました。その“何か”は今は映画「ネメシス」であり、少し前はドラマ「大病院占拠」でした。
嵐の休止後に「ニューズウィーク」さんから「震災のことと戦争のことを書いてみませんか?」とオファーをいただいたことがトリガーになったこともありました。そうやってトリガーを誰かに用意していただくことも、場合によっては自分が作ることもあり得ると思っています。
今日この瞬間は気持ちを燃やせていますが、いつかその炎がなくなってしまう日が来るんじゃないか、来ないようにしなければいけないという怖さは常に感じています。ずっと何かを燃やし続けたいですね。
(ライター・小松香里)
※AERA 2023年4月10日号
櫻井翔「今のうちに標本にして」 “バディ”を組んだ広瀬すずとの意外な共通点
https://dot.asahi.com/aera/2023040500020.html?page=1
公開中の「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」で3度目の共演だという櫻井翔と広瀬すず。お互いの共通点や大切にしていることについて語り合った。AERA 2023年4月10日号より紹介する。
――初共演は映画「ラプラスの魔女」。ドラマ「ネメシス」を経て、「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」で3度目の共演となる。
広瀬:映画のクランクインの初日から、「昨日も撮影してたかな?」と思うぐらい、皆さんの馴染み方がすごかった(笑)......
櫻井翔「今のうちに標本にして」 “バディ”を組んだ広瀬すずとの意外な共通点
https://dot.asahi.com/aera/2023040500020.html?page=1
公開中の「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」で3度目の共演だという櫻井翔と広瀬すず。お互いの共通点や大切にしていることについて語り合った。AERA 2023年4月10日号より紹介する。
――初共演は映画「ラプラスの魔女」。ドラマ「ネメシス」を経て、「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」で3度目の共演となる。
広瀬:映画のクランクインの初日から、「昨日も撮影してたかな?」と思うぐらい、皆さんの馴染み方がすごかった(笑)。すごく安心感がありました。
櫻井:会っていなかった時間が気にならないくらいの仲間感があったのが面白かった。僕はそんなに頻繁(ひんぱん)にお芝居の仕事をいただいているわけではないんですが、それを考えると僕の出演作は割合的にほぼ“広瀬すず”なんです(笑)。紅白の司会もご一緒させていただいた。こんなに定期的に会っている女優さんは他にいません。
■アスリートに通じる
――バディを組む上で、広瀬からはどんなポジティブな影響をもらっているのだろうか。
櫻井:ふたつあります。何度もご一緒しているからこそ、オフの時間もごく自然に過ごせるのがひとつ。もうひとつは、すずちゃんの鍛錬するようにお芝居に向かう姿勢はアスリートに通じるものがある。その姿を近くで見られるのは刺激になります。
広瀬:「アスリートっぽいね」とはよく言われます。頭で考えるよりは、心と体を先に動かすことが好きなタイプなのでそう見えるのかもしれません。
櫻井:今回改めてすずちゃんの身体能力のすごさを感じたのが、長尺のアクションシーン。踊りにも通じるものがあるんですが、尺が長い分覚えることが多いにもかかわらず、集中力を一切切らさずに向き合っていた。
広瀬:映画では、翔さんが演じる風真さんのシリアスな表情のシーンがありました。翔さんのお芝居を見ながら、「自分だったらどう演じるんだろう。普段の感じと変えすぎると、観てくれる方は冷めちゃうだろうな」と考えていたんですが、翔さんは段取りの段階からちょっとした心の距離感を自然と表現されていて、すごいなと思いました。
櫻井:風真のその表情は、佐藤浩市さんが演じる謎の男の存在が鍵になっています。撮影現場で浩市さんのことを観察して取り入れたいエッセンスを膨らませていきました。
――ふたりの間には、終始和やかな雰囲気が漂う。
広瀬:「ラプラスの魔女」の撮影のときから、割とすぐに喋っていましたよね。
櫻井:うん、喋ってたね。序盤に雪山での撮影があって、バスの中で長時間ふたりで雪が止むのを待ったことがあったよね。ほぼ初めましての状態で。
広瀬:そうでした(笑)。
櫻井:そのときから、変な緊張感はなかったよね。キャンペーンもあったから、一緒にいる時間が多かったし。
広瀬:そうですね。撮影現場で私が「体を動かそう」と言って、スタッフさんにご迷惑をかけるくらい翔さんを汗だくにさせてしまったこともありました(笑)。
変わらないから心強い
櫻井:いやいや、あれは俺の問題だよ(笑)。
広瀬:私は人見知りなので、お仕事の先輩で最初からナチュラルに接することができる方はなかなかいないです。翔さんはいつも飾らないでいてくださるから、ありがたい。気持ちの良い方だなと思います。
櫻井:遡(さかのぼ)ると、最初に会ったのは「VS嵐」に「海街diary」の番宣で来てくれたときだよね。
広瀬:そうです。私が16歳くらいのときですね。
櫻井:そこから何年か空いて「ラプラス」で共演させてもらってからは、すずちゃんの印象は変わらないですね。変わらないのがすごいとも思います。
広瀬:でも、私からしたら誰よりも最初と印象が変わらないのが翔さんです。人類の中でもっとも変わらないくらい(笑)。
櫻井:今のうちに標本にしてほしいわ(笑)。
広瀬:(笑)。全く変わらないからこそ、すごく心強い。だから私も安定したテンションでいろいろなことができるんだと思います。ただ、不意に風真さんのような少し抜けているところが出てくるんです。そこがたまらなく好きです。
櫻井:自分ではわからない(笑)。
広瀬:定期的にご一緒していることもあって、お会いするとまず近況報告をしてくださるんです。その話がすごく面白いと同時に、「ああ、翔さんも同じ人間なんだな」って思います。それこそ子どもの時からテレビで観ていた方ですから。
――二人とも、ミドルティーンの頃から芸能界で活躍し続けている。ともに“普通であること”を大切にしているという。
櫻井:実践できているかは別として、意識はしています。芸能のお仕事をしていると、自分では普通に過ごしているつもりでも、いつの間にかずれてしまうのが怖いんですよね。長くお仕事をさせていただくほどそう思う。すずちゃんには近しい感覚があります。だから、落ち着くのかもしれない。地方で映画「ネメシス」の撮影をした際にごはんを食べに行ったら、あとからすずちゃんが衣装のまま現れたんです。
広瀬:翔さんが店内にいることに気付いて外から視線を送っていたんですが、お肉に夢中で全然気づいてもらえなくて(笑)。あまりにも普通に食事をしている姿に驚きました。
櫻井:(笑)。こっちこそ、すずちゃんがすごくナチュラルに現れたので感動したよ。
――4度目の共演をするとしたら、どんな役を演じたいのだろうか。
広瀬:(挙手をして)はい!
櫻井:早っ!(笑)
広瀬:「ラプラス」も「ネメシス」も私が演じたのが遺伝子操作を施されてちょっとした特殊能力を持っている役だったので、人間の役で共演したいです! 次は人間がいい(笑)。
櫻井:“人間がいい”(笑)。なかなか言えないセリフだよ。
広瀬:そういう役を演じることもなかなかないのに、翔さんと一緒のときはなぜかそうなんですよね。
櫻井:確かに。でも、またもやすずちゃんが人間じゃない「3部作」になるかもね(笑)。
(構成/ライター・小松香里)
※AERA 2023年4月10日号
広瀬すず&櫻井翔、『ラプラスの魔女』から『ネメシス』まで5年築いた関係値「信頼しかない」【インタビュー】
https://www.oricon.co.jp/news/2272084/full/
俳優の広瀬すず(24)、櫻井翔(嵐/41)がW主演する『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』が31日に公開を迎える。櫻井にとって広瀬と共演した『ラプラスの魔女』(2018年)以来5年ぶりの映画出演となる今作。『ラプラスの魔女』から2021年4月期に日本テレビ系で放送された連ドラ版『ネメシス』、そして映画版までの5年を経て広瀬と櫻井が、2人で築いた関係値をのぞかせながら、撮影裏や......
広瀬すず&櫻井翔、『ラプラスの魔女』から『ネメシス』まで5年築いた関係値「信頼しかない」【インタビュー】
https://www.oricon.co.jp/news/2272084/full/
俳優の広瀬すず(24)、櫻井翔(嵐/41)がW主演する『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』が31日に公開を迎える。櫻井にとって広瀬と共演した『ラプラスの魔女』(2018年)以来5年ぶりの映画出演となる今作。『ラプラスの魔女』から2021年4月期に日本テレビ系で放送された連ドラ版『ネメシス』、そして映画版までの5年を経て広瀬と櫻井が、2人で築いた関係値をのぞかせながら、撮影裏や今作への思いを語ってくれた。
連ドラ最終話の2年後の世界を描く今作は、天才的なひらめきで事件の真相を見破っていく探偵助手の美神アンナ(広瀬)と、ポンコツだが人望に厚い自称天才探偵の風真尚希(櫻井)、社長・栗田(江口洋介)が、探偵事務所「ネメシス」に集まるさまざまな依頼に挑む物語。映画版では“夢”をキーワードにアンナの葛藤や、アンナを狙う者たちとの戦いがスリリングなアクションや先の読めないミステリーとともに描かれる。
■難解な脚本に混乱も完成作に引き込まれる「今まで自分が出演してきた作品とは違う」
――難しく読み応えのある脚本とおっしゃっていましたが、完成作を観ていかがでしたか。
広瀬:脚本を読んだ時は正直にいうと、よくわからなかったです(笑)
櫻井:難しかったよね。
広瀬:難しいと感じていたのは私だけかと思って、現場では黙っていたら、みんなも素直に『わからない』とおっしゃっていたので、良い現場だな、と(笑)。毎回、監督が撮影前にシーンについて説明してくださるので、お芝居をしながら、だんだんわかっていったり、やっぱりわからなかったり…。撮影を終わっても『わからない』と言っていたけど映像になると、内容はもちろん、映像のパワーも感じる。同じく映画チームが作っていた連ドラ版以上に『やっぱり映画だな』って思える絵ヂカラがありました。こんな風になったんだと、映画に入り込むような今まで自分が出演してきた作品とはまた違った感覚で新鮮でした。まだ全部を理解できてないのでは、と自分を疑っているので、もう一度観たいです。それほど、いろいろなものが詰まっていました。
櫻井:僕も台本を読んだときに面白いなと思ったんですけど、文字で読んだ面白さと、映像にするイメージができるかどうかはちょっと別の話。脚本としては入り組んだ面白さや、不思議な面白さが詰まっていましたので、映像でどう表現するのかな、と思っていたところ、映像でないとできない表現が多かったし、映像ならではの表現がふんだんにあって、より脚本が立体的になり、こんなふうに表現できるんだ、と感じました。
――具体的に『映画ならではだな』と思ったシーンはありますか。
櫻井:絵が反転したり、動いたり…テレビの画面の大きさで見るより、スクリーンで見た時の方が浮遊感みたいなものを感じられると思います。“映画ならではの表現”という質問とは、趣旨が少し変わってしまうかもしれませんが、大きなスクリーンで見ると、より他にない体験ができる作品になっているのではないでしょうか。
広瀬:映画ならでは、といえばカーアクションがありましたね。
櫻井:すごかったね~。2人でカースタントさんが運転する車に乗って、車に乗った何テイクも撮影して。ジェットコースターみたいだったね。
広瀬:途中、翔さんがお芝居を忘れてすごい表情をしていました(笑)。
■距離が近いからこそ向き合う芝居に緊迫感「真剣を抜く瞬間がいつもすごく楽しみ」
――ドラマから映画までの間に、お互いの役に対して印象は変わりましたか。
櫻井:アンナはだいぶ変わっているもんね。大人になっている。
広瀬:そうなんです。だからあまりわちゃわちゃしたシーンがなくて。夢のなかで風真さんがどんなふうに演じられるのか、どんな景色を観ることができるのか、夢に風真さんが出てくるとアンナのお芝居も変わるのですごく楽しいですね。
櫻井:ご一緒する期間も多かったり長かったりするからこそ、『よーい』とカチンコ鳴ってからは毎回、緊張感がありながらも楽しみ。そこからはつばぜり合いじゃないけど、距離が近ければ近いほど、よく知れば知るほど、その真剣を抜く瞬間がいつもすごく楽しみです。
――今作は原作がないオリジナル作品ですが、物語を作っていく過程での楽しみや不安はありますか。
広瀬:私は気にしがちなので、台本の読み取り方があっているか不安になるんです。原作のない作品は、自分の読み取り方次第で作品の印象も変わると思うんです。原作のある作品は台本を読むと全体の雰囲気などでイメージできるものが多いけど、オリジナル作品を、作っていくとなると、セリフの多いアンナはもう私の捉え方次第でキャラクターが変わっていく。私から見たアンナと、私から見た『翔さんはこう演じるだろうな』っていう風真さんで生きているから、読み取り方を間違えてないかな、と思うんです。
――台本の読み取り方がズレていた場合は監督から指摘されたりするんですか。
広瀬:『もっとこうしてほしいです』と言われたら『これってこうですか?』と確認したりします。今やっているドラマもオリジナル作品で方言の意味を捉え違うと、セリフの重さも変わってきたり。自分でイチから作り上げないといけないのは大変だなって。ドラマと映画で脚本家さんが違う方なので、みんながプレッシャーだろうな、とも思う。なかなかやらないことをやっているのである意味楽しみでしたね。
櫻井:原作の有無よりドラマの延長線上にある作品というのは、また別の意味を持つきがします。僕個人としては『謎解きはディナーのあとで』という作品以来、そういう試みをしました。原作のファンの方がいて原作のイメージを持っていらっしゃる方と同様に、ドラマにはドラマのファンの方がいらっしゃる。そこから何年後という設定なら、観ている人それぞれに何年後にはこうなっていてほしい、というイメージもあるでしょうから、その世界観を壊さない範囲で楽しむことが面白かったのと難しかった。冒頭、僕と栗田さんが踊っているシーンがあって、ああいうのもドラマで築いた関係値が役柄として、江口さんと櫻井としても、あるからこそできる。ドラマと地続きになっているからこその面白さだと思います。
――ドラマ版と映画版で、監督からオーダーに違いはありましたか。
櫻井:自由にやらせてくれるのでわからないことがあって聞けば明確な答えはあるけど、『こうしてください』とかはないですね。ドラマのときも映画のときと同じようにとっていて、カメラ一台を構えて撮っていたので比較的、ドラマのときから映画のようでしたね。
広瀬:でも質感なのか光なのかスクリーンで観ると違うのはわかる。スタッフのみなさん柔軟なんだなと思いました。
櫻井:ほぼ同じスタッフだからこそね。
広瀬:特殊な機材を使っていたりしていました。
――自分自身で、演技を変えた部分はありますか。
櫻井:あまりなかったです。ドラマのときの風真を基盤にしていた。アンナはちょっとあったのかな?違う雰囲気に見えればいいな、と思ったシーンもありましたが風真としては、大きく変えた部分はないです。
広瀬:ドラマの最後の延長線上でいれたし、それを抱いていていいところからのスタートだったので、あまり悩むことはありませんでした。劇中では、非現実的な世界にいて、おもしろかったです。10代からの2年後はだいぶ大きい。違う人に見えてもいいのかな、とあまり気にしていなかったです。
■広瀬すず、役者デビューから10年で変化「存在感が180度変わった」 櫻井翔は“楽しさ”にシフト
――広瀬さんは今年で女優デビューから10年。仕事の向き合い方に変化はありましたか。
広瀬:ありました。最初は辞めたいな、中途半端だなと思って辞められなくなってきたに変わっていきました…(笑)
櫻井:グラデーションがあるんだね
広瀬:グラデーションもありつつ、でも流されている感じもしないし、 結果、悔しいとか、感情が1番動いている。プライベートも含めこんなこと言われた、あれができなかったとか。あの作品、いいなとか…。この10年では感覚として、仕事の存在感が180度変わった気がします。
――櫻井さんは広瀬さんのように、キャリアの中で、芝居への向き合い方が変わっていった感覚はありますか。
櫻井:僕は何年かに1回しか出てないし、映画でいったら『ラプラスの魔女』以来なので…そう思うとこの5年間は広瀬すずとしか映画に出ていない(笑)っていうほどなので、変化というほどのことはないですが、でも楽しいですよ。20年ぐらい前から考えて、楽しいなと思えるより、それこそ、すずちゃんではないけど悔しいな、なんか納得できなかったなと思うことの方が多かったし、もちろん今もあるけれど、楽しいなって思えるようになったっていうのは大きいんじゃないですかね。
――広瀬さんは『ラプラスの魔女』のときも含めて櫻井さんとの芝居はいかがですか
広瀬:『ラプラスの魔女』のときも常に一緒にいて、そのときも両方作られた人間役だったんですよね。人間っていいな、って思って。
櫻井:(妖怪人間)ベム、ベラ、ベロみたい(笑)。本当だね。
広瀬:作られた人間役をやろうものなら相手は翔さんしかいない(笑)。この空間に信頼しかないですし、楽しいです。
【「映画ネメシス」特別インタビュー】広瀬すず&櫻井翔、“夢”から辿るそれぞれの正義
https://eiga.com/news/20230329/15/
広瀬すずと櫻井翔が主演し、江口洋介らと共演する人気ドラマの劇場版「映画ネメシス 黄金螺旋の謎」が、3月31日に封切られる。映画.comでは、2021年4月期の連続ドラマ時から厚い信頼関係でタッグを組んできた広瀬と櫻井に話を聞いた。(取材・文/大塚史貴、写真/根田拓也)
「ネメシス」は、天才的なひらめきで事件の真相を見破る探偵助手の美神アンナ(広瀬)、ポンコツだが人望に厚い自称“天才探偵”の風真尚希(櫻井)が、栗田一秋(江口)が社長を務め......
【「映画ネメシス」特別インタビュー】広瀬すず&櫻井翔、“夢”から辿るそれぞれの正義
https://eiga.com/news/20230329/15/
広瀬すずと櫻井翔が主演し、江口洋介らと共演する人気ドラマの劇場版「映画ネメシス 黄金螺旋の謎」が、3月31日に封切られる。映画.comでは、2021年4月期の連続ドラマ時から厚い信頼関係でタッグを組んできた広瀬と櫻井に話を聞いた。(取材・文/大塚史貴、写真/根田拓也)
「ネメシス」は、天才的なひらめきで事件の真相を見破る探偵助手の美神アンナ(広瀬)、ポンコツだが人望に厚い自称“天才探偵”の風真尚希(櫻井)が、栗田一秋(江口)が社長を務める探偵事務所「ネメシス」に寄せられる難解な依頼に挑む物語。映画版の舞台は、ドラマ最終話から2年後。依頼がピタリと止まり経営難に陥った探偵事務所「ネメシス」は、雑居ビル屋上の小さな事務所へ移転しているという設定だ。
物語は、アンナと風真が誘拐されたペットの犬を奪い返して欲しいという高額報酬の依頼を引き受けるところから始まる。その頃から、アンナは仲間たちが死んでいく悪夢を毎晩見るようになる。そして、「窓」と名乗る正体不明の男(佐藤浩市)の出現をきっかけに、大切な仲間たちが次々と生命の危機にさらされていく……。
■広瀬と櫻井は難解な脚本をどう読み解いたのか
今作の脚本を務めるのは、「アンフェア」シリーズなどミステリーの名手として知られる秦建日子氏。連続ドラマでは総監督を務め、全10話のうち7話の演出を手がけた入江悠がメガホンをとり、秦氏が仕掛けた複雑なトリックの数々を映像に昇華してみせた。だが、広瀬と櫻井はこの脚本を、初見で完全に理解することは出来なかったと明かす。
広瀬「最初に読んだときは、よく分かりませんでした。私だけなのかな? と思って現場へ行ったら、皆さんも同様に『分からない』って。いい現場だなって思いました(笑)。どのシーンも、監督が入る前に説明してくださるので、やりながら徐々に理解していくのですが、でもやっぱり分からなくなったりしました。
もともと映画を主戦場にしているチームがドラマを作っていたので、今回の脚本からはドラマ以上に『やっぱり映画だな』と思える画力が映像を通して感じることができました。時間の使い方が映画は違うので、『こんな風になったのか!』と、今まで自分がやってきた作品とは全く異なるテイストに仕上がっているのは、見ていて新鮮でしたね」
櫻井「脚本を読んで面白いなとは思ったんですが、文字で読んで面白いのと映像にするイメージが出来るかは別の話。脚本として入り組んでいて面白い、難しくて面白い、不思議な感じがして面白い……という要素が詰まっていたんですが、映像になったときにどうなるんだろう? とは思っていました。実際に観てみると、映像でないと出来ない表現が多かったと思いますし、脚本からより立体的になっていましたね」
見どころの多い今作だが、とりわけ本格的なアクションシーンは更にアップデートされている。カークラッシュのシーンではCGを使うことなく、実際に公道を封鎖して撮影。昨今では道路の全面封鎖はハードルが高く、関東近郊で敢行することは容易ではない。だが映画の舞台が神奈川・横浜ということもあり、“横浜感”を損なわないロケーションで行われたという。
ふたりは、プロのカースタントが運転する究極の蛇行運転に実車しており、本編ではリアルな(?)悲鳴をあげている。「カーアクションがありましたね!」と、映画ならではの見どころを聞かれて身を乗り出した広瀬。櫻井も、「凄かったよねえ。カースタントの運転する車に乗って、何テイクも。めちゃくちゃ面白かったですよ」と同調する。
クライマックスの壮大なアクションシーンは、入江監督をして「背景や人物が入れ替わっていく映像は、撮影の手法を含めてかなり複雑で、映画だからこそ成立するものだと思います」と語るほどの力の入れよう。櫻井も「テレビの画面の大きさで観るよりも、スクリーンで観た方が浮遊感みたいなものも感じられると思う」と見どころに推す。
■櫻井翔が幼少期から決まって見る怖い夢
また、今作のキーワードのひとつとして「夢」が挙げられる。広瀬は、仕事に関する夢を見ることはよくあるという。
広瀬「セリフを覚えながら寝てしまうと、夢の中でそのシーンを撮影しています(笑)」
櫻井「面白いね。俺はそういうの、ないなあ。セリフを覚えずに現場へ行くとか、歌も踊りも覚えていないのに急にコンサートに呼ばれるとか、なにひとつ勉強していないのに試験を受けなくちゃいけない……、というのはあるけどね。でも、セリフを覚えていない夢とか、見ないの?」
広瀬「私は現実的な夢しか見ないです。子どもの頃は、爆弾が転がってきて死んでしまう夢というのはあって、あまりの衝撃で目が覚めたので、いまでも覚えています。ヒヤヒヤした夢でいうと、それくらいかもしれません」
櫻井「子どもの頃からよく見る怖い夢とかってなかった? 俺はね、円形の流れるプールでずっと流れているっていう夢。超怖いよ、ずっと流れていて陸に上がれないんだから(笑)」
■女優デビュー10年目、広瀬すずの心の変遷
櫻井のオチは広瀬だけでなく、取材陣の爆笑を誘った。それにしても、今作には個性あふれる登場人物が多数登場するが、映画では「それぞれの正義」というものに焦点が当てられている。ふたりにとって、表現者としていま考える「正義」がどのようなものなのか聞いてみた。
櫻井「『ネメシス』を撮り終えたあと、すずちゃんが出演する野田秀樹さん演出の舞台『Q:A Night At The Kabuki Inspired by A Night At The Opera』を観に行ったんです。すごく良かった。何が良かったかというと、そこにかけた情熱が漏れ伝わってくるからだと思うんです。そこに至るまでの準備なのか、傾けた思いなのか分からないですが、出るものがひとつだとしてもそのプロセスが伝わってくるようなものというのが、受け手として強く感じることができたんです」
広瀬「好きだからやっている、ということですかね……。どれだけ周囲から『向いているよ』と言われても、私が好きじゃなかったらやめてしまうと思うんです。この仕事だけでなく、好きなことは貫きたいなって感じています。その気持ちだけは、嘘つくのをやめようって。やらなきゃじゃなくて、やりたい。表現するというものに関しては、自分に嘘をつきながらやり続ける必要がないものだと思うから」
――今年は女優デビューから10年になります。その思いに辿り着くまでに、どのような変遷を辿ったのですか?
広瀬「やめたいな、中途半端だな、やめられなくなってきたな、という感覚です。流されている感じもしませんし、この10年で感覚は180度、ぐるっと変わった気がします」
――櫻井さんは俳優業に対しての考え方の変化はありますか?
櫻井「僕は何年かに1度しか映画には出ていないからなあ。今回も『ラプラスの魔女』以来5年ぶりになるんですが、この数年は広瀬すずとしか映画に出ていないんですよ(笑)。そういうペースなので、変化というほどのものではないですが、楽しいですよ。20年くらい前は、『ああ楽しいな』と思えるよりも『悔しいな』『納得できなかったな』ということのほうが多いけど、今また楽しいと思えるようになったのは大きいんじゃないですかね」
ふたりのテンポの良い会話からは、互いに全幅の信頼を寄せていることがうかがえる。また、広瀬にとって連続ドラマからの映画化というパターンは、初めてのケースだっただけに、尚更だろう。ふたりとも多忙なため、次に相まみえるのがいつになるのか見当もつかないが、映画ファンを「あっ」と言わせてくれる新たな役どころで再び対峙する日がくることを願わずにはいられない。
広瀬すず×櫻井翔にインタビュー『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』謎を解くたび誰かが死ぬ!?
https://www.fashion-press.net/news/100674
広瀬すず&櫻井翔にインタビュー
『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』は、広瀬すず、櫻井翔W主演、江口洋介共演による2021年4月期に放送された日本テレビ系連続ドラマ「ネメシス」を映画化するもの。仲間たちが次々と悲惨な死を遂げる悪夢を毎晩見るようになるアンナと、怪しげな行動を取り始める風真、アンナの前に現れる“窓”と名乗る奇妙な男。ドラマの最終話から2年後の世界を舞台に、......
広瀬すず×櫻井翔にインタビュー『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』謎を解くたび誰かが死ぬ!?
https://www.fashion-press.net/news/100674
広瀬すず&櫻井翔にインタビュー
『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』は、広瀬すず、櫻井翔W主演、江口洋介共演による2021年4月期に放送された日本テレビ系連続ドラマ「ネメシス」を映画化するもの。仲間たちが次々と悲惨な死を遂げる悪夢を毎晩見るようになるアンナと、怪しげな行動を取り始める風真、アンナの前に現れる“窓”と名乗る奇妙な男。ドラマの最終話から2年後の世界を舞台に、壮大なスケールで描かれる先読み不可能な展開と、張り巡らされた伏線、緻密な映像トリックと共に、“超難解な映像トリック”を仕掛ける。
公開に先駆けて、アンナを演じた広瀬すずと風真を演じた櫻井翔にインタビューを実施。出演者たちが口々に「難しい脚本」だと称した、何重にも複雑に交錯した物語に対してどのような感想を抱いたのか?今回が初共演ではない二人ならではの息の合ったやり取りや、お互いの魅力などについて、たっぷりと話を伺うことができた。
散りばめられた伏線&超難解な映像トリック
■謎が複雑に交錯した『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』ですが、脚本の印象をお聞かせください。
広瀬:正直に言うと、よくわからなくて…。(笑)「私バカなのかな」って、現場に入っても初めは感想については黙ってたんですけど、みんな素直に「わからない」と言っていたので凄く安心しました。いい現場だなって。(笑)
櫻井:実際、本当に難しかったよね!僕も初めて台本を読んだ際、謎や場面構成が非常に入り組んでいたので、読み進めるのにてこずりました。もちろんストーリー自体は面白かったんですけど。そして脚本の内容以上に、ここからどうやって映像で表現するんだ?!と思ったのが率直な感想でしたね。
■実際に完成した作品を観ていかがしたか?
櫻井:実は僕の考えとは裏腹に、映画ならではの映像のパワーがあったからこそ、成立した表現が沢山あったなと感じました。絵が反転したり、動いたり。脚本が立体になる面白さを改めて感じたというか。
広瀬:同感です。私も撮影時には気づけなかった入り組んだストーリーを、ダイナミックな映像を通して初めて理解したというか。それでもやはり、1回観た限りだと全てを理解することは難しかった…。それくらい、いろんなものがギュッと詰まっている作品なので、またじっくりと観たいですね。
■『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』は、ドラマに続きオリジナル脚本となりましたが、原作がない中で演じる楽しさや不安はありましたか?
広瀬:正直不安な部分もありました。原作がある作品の場合、キャラクターの雰囲気やセリフの言い回し、文字から得られる情報量が多いのがメリットです。一方『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』の場合、全てゼロからスタートするので、アンナというキャラクターは全て私の力量にかかっている。台詞の重みが違うのでプレッシャーには感じましたね。
ただある意味、役作りの上で自由度も高いので、アンナのセリフもアンナが醸し出す空気感も、全部“私が感じるアンナ”でいい。自分がキャラクターを作り上げることは、なかなか経験できることではないので、ワクワク感も同時に感じていました。
櫻井:僕は原作の有り無しというより、本作が“ドラマの延長線上にある作品”ということのほうが、重要な意味を持つ気がしていました。それは、原作を基にした映画には“原作ファン”がつきものであるように、ドラマの映画化作品には“ドラマファン”が必ずついていると僕は思っているから。
広瀬:確かに。
櫻井:それに今回のように、“ドラマの世界から○○年後”という設定の場合、ドラマファンの方たちにも「何年後はこうなってるのかな、こうなっててほしいな」といった理想が少なからずあると思うんですよね。だから、そういったドラマの世界観を崩すことなく、映画ならではのストーリーを作り上げていくという点においては、面白くもあり難しくもありました。
■ドラマで形成された世界観が、映画へと繋がっているんですね。
櫻井:はい。キャラクター同士の関係性や空気感はもちろん、ドラマの現場を通したキャスト同士の関係性も、実は作品に大きく影響していると思います。
たとえば、風真と栗田のテンポの良い掛け合いや一緒にふざけているシーン。これは、ドラマでの撮影を通して、僕自身と江口洋介さんの関係性が既に構築されていたからこそできたものだったんじゃないかな。ドラマから映画にメディアが変わっても、一つ一つの現場が活かされて、こんな風に地続きになっていることに面白さを感じましたね。
夢の中に生きる“もう一人の自分”を演じて
■『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』は“夢”がひとつのキーワードでした。アンナの悪夢の中では、“別人格の風真”が登場するシーンが印象的でしたが。
広瀬:今まで見たことない風真さんでしたよね。双子みたいなんだけど、中身は全然違う…みたいな。“もう一人の自分を演じる”って絶妙なバランス感覚だと思うので、凄く難しそうだなと思っていました。
櫻井:どうだっただろうな。実際、<現実/夢>で異なる役柄を作ることは意識はしていたと思うんですけど、純粋にスタッフさんが用意してくれた撮影のセットが一番大きく影響しているように感じます。当時、照明によって雰囲気が“ガラ”っと変わるような、倉庫のような場所で撮影をしていたので、<現実/夢>の切り替えが気分的にもしやすい環境だったんですよね。
広瀬:なるほど。私の役柄は、夢の中の風真さんに影響される役柄だったので、風真は一体どんな演技をしてくるんだろう…!と、実はワクワクしながら見守っていました。(笑)
■アンナの夢の中には何度も身近な人が登場してきてましたが、実際に共演者が夢に出てきた経験はありますか?
広瀬:私はめちゃくちゃあります。家でセリフの練習をしながら寝落ちすると、夢の中でそのシーンは撮影が終わってるんです。それなのに、次の日現場に行くともちろん状況は夢と違うので、「全然撮影してないじゃん」って焦ります。(笑)
櫻井:そんなことあるんだ、面白いなそれ。僕はあまり現場でご一緒してる人の夢を見ることはないんですけど。セリフを一切覚えずに現場行ったとか、踊りも歌も覚えてないのに急にコンサートの本番に呼ばれるとか、全く勉強してないのに試験受けるとか…。
広瀬:なんか夢の中ではギリギリで生きてますね。(笑)
■お二人とも意外に、ヒヤヒヤするような夢をみているんですね。(笑)
櫻井:見ちゃいますねえ。そう考えると、僕は子どもの頃から割と似たような傾向の夢を見ているかもしれない…。円形の流れるプールで永遠に僕が流れ続ける夢なんて、昔から繰り返し見るんです…。
広瀬:(爆笑)
櫻井:超ヒヤヒヤするんだよ!陸に上がれずに流れ続けているんだから。(笑)
お互いの印象や“演じること”について
■映画で共演するのは2回目となるお二人ですが、お互いの印象や演技にかける想いなどはいかがですか。
櫻井:すずちゃんは鍛錬するのが好きだよね。刀とか包丁とかの砥ぎ師みたいに、その作業が苦じゃない、むしろ好きな人なのかなと思って見てます。だからこそ彼女が作り出すものは素敵なのかなって思います。
広瀬:ありがとうございます。演技自体が好きだから続けてる部分もあって、どれだけ周りから「向いてるよ」と言われようとも、結局好きじゃなきゃ続けることはできないし、好きなことには嘘をつかずに貫き続けたいなって思っています。
■広瀬さんは女優デビューして10年が経ちますが、お気持ちにどんな変化がありましたか。
広瀬:ずっと感情にグラデーションがあるイメージです。辞めたいなと思う時もあったけど、続けるにつれて「今中途半端だな、やめれないな」という感情から、やり続けてるなみたいな、感情に起伏がありつつ10年経ったなという感じです。
それでも私の場合、“悔しい”という気持ちが原動力になっているからこそ、ここまで続けてこれた。周りの人に褒められたり、良い結果が出たりすると嬉しくも思いますし、10年の中でお仕事に対する感覚や存在も180度変わった気がします。
■櫻井さんはいかがですか。
櫻井:僕自身映画の撮影は前回、『ラプラスの魔女』ですずちゃんと共演して以来なので、この数年広瀬すずとしか映画に出てない。(笑)
広瀬:本当だ(爆笑)。しかも前回も今回も私“作られた人間”やってるんですよ。アンナはゲノム編集ベイビーで、前回は手術で特殊な能力を与えられた役で。どちらの作品も、翔さんとは常に一緒にいる役どころだったから、翔さんとの現場はやっぱり安心感がありますね。
櫻井:毎回楽しいですよ。一緒に現場を共にする期間が長いからこそ、撮影が始まってからの演技に対する想いも変わってくる。
鍔迫り合いじゃないですけど、お互い腰に下げて、真剣を抜いて演技に入る瞬間とか、毎回緊張感を持って楽しめてます。
演技に関しては、20年前くらいは楽しいなという感情よりも、すずちゃんと似てるけど「悔しいな、納得できなかったな」という気持ちを抱くことの方が多かった。もちろん今でもそういう感情はあるけど、「まあ楽しいな」と思えるようになったのは自分の中では大きな変化なのかなと感じてます。
映画 ネメシス 黄金螺旋の謎
2023/3/31(金)全国公開
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「映画 ネメシス」メイキングカット公開!真心喜歡ネメシス的場景(謝謝)爲什麽風真哥的評價只有2顆星www
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翔ちゃん在2023年3月31日 (金) 出席了初日舞台挨拶,真的好愛這個男人__(´ཀ`」 ∠)_(又乘機告白了)
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