Eveがニューアルバム「文化」をリリースした。
Eve发行了新专辑「文化」。
2009年よりネットに動画を投稿し始め、近年では「XYZ TOUR」や「Stars on Planet」といったライブイベントにも出演し人気を集めているEve。今作「文化」は、YouTubeなどで数多くの再生数を集める「ナンセンス文学」「ドラマツルギー」など、彼の自作曲で構成されたアルバムとなる。
2009年开始在网上投稿视频、近年来出演了「XYZ TOUR」啊「Stars on Planet」等live活动收获了人气的Eve。此作「文化」、是由在YouTube等有超高再生数的「ナンセンス文学」「ドラマツルギー」等、他的自作曲构成的专辑。
音楽ナタリー初登場の今回は、Eveの音楽的ルーツや人気曲「ナンセンス文学」が生まれるまでの経緯についてインタビューを実施。自身が立ち上げたブランド「はらぺこ商店」でデザイナーとして活躍するなど、マルチな活動を繰り広げる彼の実像に迫った。
这次初次登场音楽ナタリー、将采访Eve的音乐之路和人气曲「ナンセンス文学」的诞生缘由。作为自身创立的品牌「はらぺこ商店」的设计师而活跃、进行着各种活动。
取材・文 / 倉嶌孝彦 2017/12/13
翻译・花拉 2018/3/6
CD収録曲
fanfare(instrumental)
ナンセンス文学
ドラマツルギー
ホームシック
あの娘シークレット
会心劇
ふりをした。
羊を数えて
お気に召すまま
paradigm(instrumental)
初回限定盤DVD収録内容
ナンセンス文学
ドラマツルギー
あの娘シークレット
お気に召すまま
──音楽ナタリー初登場ということで、Eveさんの音楽のルーツからたどっていければと思います。Eveさんが音楽に目覚めたのは何がきっかけだったんですか?
──因为是初次登场音楽ナタリー、所以想从Eveさん的音乐之路开始谈起。Eveさん是以什么为契机开始对音乐感兴趣的呢?
小学校の5年生くらいのときに、BUMP OF CHICKENの「supernova」っていうシングルを手にしたのが僕の音楽との出会いだと思います。そこから音楽にハマって、TSUTAYAとかで順位が上のほうのものを片っ端から借りていろんな音楽を聴くようになりました。当時はMDで聴くのが主流だったから、MDプレイヤーを両親に買ってもらって、好き嫌いをせずになんでもMDに入れて聴いていました。
小学5年级的时候、入手BUMP OF CHICKEN的「supernova」是我和音乐的初遇。从那开始沉迷于音乐、在TSUTAYA排名比较靠前的唱片一张张地借来,听了各种音乐。当时用MD听歌是主流、父母帮我买了MD播放器、不论喜恶一股脑儿地都放入MD里听了。
──いろいろな音楽に触れていく中で、どういう曲が好きになりましたか?
接触了各种音乐、喜欢什么歌?
自然とバンドの曲を聴くようになりました。BUMP OF CHICKENから入ってRADWIMPSも好きになって。女性ボーカルの歌も好きだったから相対性理論とかも聴いてましたし。あと高校生になるとねごと、Galileo Galileiとかにも触れて。
自然地喜欢了听乐队的歌。除了BUMP OF CHICKEN还喜欢RADWIMPS。也喜欢女性主唱所以也听相対性理論。成为高中生后也接触了ねごと、Galileo Galilei等等。
──ちなみにご自身でバンドを組んでいたとかは?
──顺便问一下有没有自己组建过乐队呢?
全然やってなかったんですよ。小学生のときは水泳と野球をやってて、中高の6年間はソフトテニス部に入って、テニスをずっとやってました。
完全没有哦。小学的时候时间多花在游泳和棒球、中学的6年间加入了软式网球、一直在打网球。
──スポーツ少年だったとは意外でした。
──意外地是个运动少年。
高校生くらいまではスポーツをガッツリやってましたね。もともと音楽は聴くのが専門だったんです。
直到高中左右一直进行着大量的体育运动呢。原本只是听音乐而已。
──ニコニコ動画に“歌ってみた”動画を投稿したのが、Eveさんにとって最初の音楽活動だったわけですね。きっかけはなんだったんですか?
──在niconico动画的“歌ってみた”板块投稿了动画、对于Eveさん来说是最初的音乐活动呢。契机是什么呢?
同じ部活の友達の家に遊びに行ったらパソコンが置いてあって、ニコニコ動画を紹介してもらったんです。ちょうどボカロが生まれて少し経ったくらいのタイミングだったこともあって、「メルト」の“歌ってみた”動画を観せてもらって。そのとき、“歌ってみた”っていうものはものすごく面白いなと思いました。ニコニコ動画という場所で公開された曲を、プロではなく一般の人が歌ってて、その動画をみんなが観てコメントを書いたりしてる。そこで興味を持ってその友達にいろいろ教えてもらって、“歌ってみた”を投稿したのが最初です。
去了同部门的朋友家里玩,他家有电脑、给我介绍了niconico动画。正好是vocaloid
刚刚出现不久、看了「メルト」的“歌ってみた”动画。那个时候、觉得“歌ってみた”很有趣。在niconico动画公开的歌曲、非专业的一般人唱歌、大家看动画并且留下评论。有了兴趣之后让朋友教会了我许多、然后开始了“歌ってみた”投稿。
──その後、Eveさんは定期的に“歌ってみた”動画をアップロードするわけですが、Eveさん自身の活動の中にはバンド・einieとしての活動や、ほかのボーカリストとのコラボやユニットとしての活動も入ってきます。
──之后、Eveさん定期地上传“歌ってみた”动画、除此之外Eveさん还作为乐队・einie、和其他的歌手组成合作或者unit进行活动。
スポーツをやっていたときから思っていたのは、チームで何かすることが好きなんです。僕、ソフトテニスでもダブルスをやってて、誰かと一緒に1つの目標に向かっていく感じとか、成功したときの気持ちを誰かと共有できる感じが好きで。einieの活動は今休止状態なんですけど、ソロとしての活動もある意味チームで取り組んでるところがあるんです。「文化」の曲は作詞作曲共に僕ですけど、アレンジをしてくれるNumaさんがいたり、映像チームがミュージックビデオを作ってくれたり。自分の支えになってくれる方々がいたからこそ、アルバムが作れたと思ってますから、そういう意味ではソロアルバムもチームで作った感覚があります。
从以前运动的时候就想到的是、喜欢组成队伍去做点什么。我、不管是软式网球还是双打、喜欢和某个人一起朝着一个目标、共享成功时的喜悦的感觉。虽然现在einie的活动处于停止状态、solo活动在某种程度上也是队伍的合作。「文化」的歌曲的作词作曲虽然都是我、Arrange的是Numaさん、映像team负责制作MV。我认为正因为有支持着我的人在、才能够制作专辑、这样solo专辑也是依赖队伍完成的。
──Eveさんの音楽活動が“歌ってみた”から始まったこともあり、ボーカリストとしてのが目立っていたと思うんですが、「ナンセンス文学」というオリジナル曲が投稿されたことで、Eveさんのシンガーソングライターとしての一面が大きく注目されました。「ナンセンス文学」というオリジナル曲はどういう経緯で生まれた楽曲だったんでしょうか?
──Eveさん的音乐活动是从“歌ってみた”开始的、作为音乐人的另一面也很引人注目、因为投稿了原创曲「ナンセンス文学」、Eveさん作为歌曲制作人的一面备受瞩目。原创曲「ナンセンス文学」是怎样被创作出来的呢?
いろんな曲を歌わせてもらってきたんですけど、自分が歌っているその歌詞は、ほかの方が作った言葉を自分の声に乗せているんだってことをずっと考えてて。もちろん歌い方とか声質とかに惹かれてくれる人もたくさんいらっしゃるんですけど、僕の内面的な部分を見てもらったらどうなるんだろう、自分と改めて向き合った曲を書いてみよう、という気持ちから生まれたのが「ナンセンス文学」って曲なんです。だから特にテーマとかがあったわけじゃなくて、僕としては自分の内面を普通に書いたら「ナンセンス文学」って曲になったと思っているんですけど、聴いた人から「変わってるね」と言われることも多いですね。
唱了各种歌曲、自己歌唱的歌词、一直想着自己是唱着别人写的词而发出的歌声。当然被歌手本人或者声线吸引的人大有人在、将我自己的内心世界展现出来会怎样呢、自己来重新写曲子吧、这样的心情下孕育的就是「ナンセンス文学」这首歌。所以并不是早早地定好了主题、只是真实地将我的内心世界写出来的歌就是「ナンセンス文学」、被听过的人说「变了呢」这种事有很多。
──「ナンセンス文学」はMVも独特ですよね。
──「ナンセンス文学」的MV也很独特呢。
曲ができたとき「Mahさんにお願いするのが絶対に合う」と思ってお願いしたんです。MVに出てくるキャラクターの原案は僕がスケッチしてMahさんにお伝えしてて。実は“1つ目”のキャラクター、僕は彼のことを「ひとつめ様」って呼んでるんですけど、彼は僕の夢に出てきた人物がもとになっています。
完成曲子的时候想着「交给Mahさん制作MV绝对合适」就拜托了他。出现在MV中的人物的原案是我画了草图后交给Mahさん的。其实“一只眼”的人物、我叫他「一只眼大人」、他原本是在我梦中出现过的人物。
──どういうふうに夢に出てきたんですか?
──是怎样在梦中出现的呢?
昔住んでたアパートに身長が2mくらいある1つ目の人がいるって夢なんです。リビングに入る手前の廊下に立ってたりして。そういう夢を昔から度々見ていたんです。僕の中でちょっとしたトラウマだったと思うんですけど、「どうせなら踊らせちゃえ!」と思って(笑)。前に「デーモンダンストーキョー」のMVを作ってもらったときにMahさんがダンスシーンを入れてくれて、その踊りがけっこうクセになる感じだったので、どういう踊りにするかはお任せだったんですけど、結果としてちょっと不気味だけどコミカルな感じもある、いいMVになりました。
有一个身高2米左右的人在以前住过的公寓里的梦。进入起居室,在走廊下站着。这样的梦做过很多次。对我造成了轻微的精神性损伤、「反正都这样了那就让他跳起舞来!」这样想着。之前Mahさん给我制作的「デーモンダンストーキョー」的MV里面就加入了舞蹈元素、反而变成了一大特点、舞蹈全权交给了Mahさん、结果虽然有点惊悚但是很有喜剧感、是很棒的MV。
──今年10月に公開された「ドラマツルギー」のMVもMahさんが動画制作を手がけていて、こちらにもひとつめ様が登場しています。
──今年10月公开的「ドラマツルギー」的MV也是由Mahさん制作的、一只眼大人也登场了。
曲を書いている当初は2つの曲に関連性を持たそうとか、そういう考えは全然なかったんです。ただ僕はこのひとつめ様がけっこう好きで、「ナンセンス文学」以外でも動いている姿が観たいなと思って、Mahさんに引き続きMVの制作をお願いしたんです。
当初写曲的时候要保持2首个之间的关联性什么的、完全没有这样想过。只是我还挺喜欢一只眼大人的、想要看到他在「ナンセンス文学」之外舞动的身姿、就继续拜托Mahさん制作MV。
──トラウマだったのに、いつの間にか好きになっていたんですね。
──明明造成了精神性损伤、不知道什么时候变得喜欢了呢。
はい(笑)。かなり好きになってます。
是(笑)。变得很喜欢了。
──2つのMVは現実の都市が舞台になっているところなども共通しています。
──2支MV的共同点是都以现实的都市为舞台等。
ひとつめ様だけじゃなくて、Mahさんの描いてくれたキャラクターが現実には存在しない非日常感が強いものなので、日常的なものと非日常的なものが合わさってるのが面白いなと思って、MVの舞台は渋谷とか下北沢とかにしています。
不只是一只眼大人、Mahさん描绘的角色不存在于现实世界中,非日常感非常强烈、日常的事物和非日常的事物的碰撞很有趣、MV的舞台是舞台渋谷和下北沢。
──アルバムのアートワークでもMahさんのイラストが使われていますが、ジャケットに出てくるこの少年にも元ネタがあるのですか?
──专辑的包装也是用的Mahさん得插画、唱片套上出现的少年有什么缘由吗?
この少年はEve、と言うより自分自身ですね。これまで作ってきたアルバムの収録曲はカバーとか、提供曲が多かったんですけど、今回初めて全曲オリジナルのアルバムを作らせてもらって。自分の内側の部分を見てもらいたかったし、ある意味僕が新しく生まれ変わるんだっていうことを表現したくて、殻を破ったと言うか、脱皮した、みたいな雰囲気の絵をお願いしたんです。ちょっとグロテスクではあるんですけど、ポップな感じに仕上げてもらいました。
比起说这个少年是Eve、不如说是我自己本身呢。在这之前制作的专辑的收录曲大部分是翻唱曲、提供曲、这回第一次制作了全曲原创的专辑。想要展示自己的内心世界、想要在某种意义上表现我现在改变、破壳、不如说脱皮、拜托了描绘出这样的氛围的插画。虽然有点西洋穴怪图像的感觉、也有流行的元素。
──内側から顔を覗かせている存在はちょっと不気味な感じもしますね。
──从身体内部长出的头,窥视着世界的存在有点惊悚的感觉呢。
「ナンセンス文学」とか「ドラマツルギー」を作っている中で、自分のペルソナ的なことに気が付いたと言うか、自分の中にもう1人の魔物のような存在が潜んでいるかもしれないなって思うようになったんです。こういう気持ちになったことが僕自身興味深くて、これから自分の内面をもっと知っていきたいなと今はすごく思います。
在制作「ナンセンス文学」和「ドラマツルギー」的时候、与其说意识到了自己的人格面具、不如说有可能自己身体里也潜伏着魔鬼一样的存在。有了这种想法之后我对自己本身也产生了极大的兴趣、现在有非常想更多地了解自己内心世界的想法。
──オリジナル曲の中でも「ナンセンス文学」「ドラマツルギー」の2曲は、MVの再生数も多く、代表曲のようになってますが、Eveさん自身が書く曲の中にはもっと明るくてキャッチーな曲も多いですよね。今作の収録曲で言えば「ホームシック」「ふりをした。」の2曲は、Eveさんのルーツにあるギターロック的なサウンドが印象的でした。
──原创曲中的「ナンセンス文学」「ドラマツルギー」这2首、MV的再生数多、虽然成为了代表曲、Eveさん自己写的曲也有很多更阳光让人一听就容易记住旋律的曲子呢。拿此作的收录曲来说「ホームシック」「ふりをした。」这2首、印象中有Eveさん的原先的吉他摇滚的声音。
どちらかと言えば今挙げていただいた「ホームシック」「ふりをした。」のような路線の曲を作ることのほうが多くて、これらの2曲は僕のアルバムの中の王道的な要素の中心核になるナンバーですね。むしろ「ナンセンス文学」とか「ドラマツルギー」はイレギュラー的な曲なんです。
就现在来讲像「ホームシック」「ふりをした。」的风格的曲子更多、这2首是我的专辑中王道的要素的中心核心的曲目呢。不如说「ナンセンス文学」和「ドラマツルギー」才是突破常规的曲子。
──「ホームシック」はEveさんがTwitterで制作中のフレーズを公開していた曲ですよね。
──「ホームシック」是Eveさん在推特公开过片段的曲子呢。
そうです。夏に向けて作って、どこかのタイミングで公開したいな、と思っていたんですけど、「ドラマツルギー」を作るのが思ったより大変で、あと回しになってた曲ですね。夏には間に合わなかったけど、アルバムに入れられてよかったです。
是的。为了夏天制作的、想着要在某个时段公开、不过制作「ドラマツルギー」比想象中更费劲、就推迟了。虽然夏天已经过了、不过能收录进专辑真的太好了。
──「ドラマツルギー」の制作は難航したんですね。
──「ドラマツルギー」的制作似乎进展不顺利呢。
もっとすんなり書けるかな、と思っていたんですけど、想定外に苦戦した曲です。
还以为能够轻松搞定的、意外地陷入了苦战。
──その理由ってなんですか?
──原因是什么?
なんだろう……改めて日を置いて曲を聴いたときに「やっぱりここは違う」「ここの歌詞は変えたい」っていう思いが生まれてきて。毎日ちょっとずつ変えていく作業がなかなか終わらなかったんです。最終的には期日がありますから「ここまでしか悩まない」って決めて仕上げたんですけど、思ってたより数倍も時間がかかった曲でした。
怎么说......隔天再听的时候浮现了「这里果然不对劲」「想要把这里的歌词改了」这样的想法。每天一点点的修改相当难以完成。最后因为有交期所以决定「直到这里为止不再烦恼」、是首比想象中花了数倍时间的曲子。
──そもそも全曲自作のアルバムを作る際、Eveさんはどういうアルバムにしようと構想していたんでしょうか?
──原本在制作专辑全曲的时候、Eveさん有没有构想过要做成什么样的专辑呢?
実はちゃんとしたビジョンがあったわけじゃなくて、最初はとりあえずしっかりと10曲くらい曲を完成させて、それを入れようってくらいの感じだったんです。ただオリジナル曲を作り始める中で、けっこう自分自身の中で気付きがあって。例えば自分は他者と比較をしてすごく葛藤するタイプなんだ、とか。歌詞の言葉がけっこう多くなりがちで、僕はメロディに言葉を詰め込むのが好きなんだ、とか。アルバムを作っていく中で自分を知ることができたのが、自分自身で収穫になったと思っています。
其实并没有正式地构想过、最初想的是先好好地完成10首左右的曲子、然后放进去这样的感觉。只是开始创作之后、意识到了自己的内心。比如和别人比起来自己是发生争执的类型、什么的。歌词的词语相当多、我喜欢往旋律里赛词语、什么的。在专辑制作过程中深刻地认识了自己、我认为这是对于我自身的收获。
──アルバムタイトルの「文化」にはどういう由来があるんですか?
──专辑标题的「文化」有什么由来吗?
文化って普段は国とか、その地域ごとのものを表すときに使う言葉だと思うんです。でも実はもっとミクロな視点で考えたとき、例えば家族とか小学校とか、そういう小さなコミュニティの中にも文化があって、それぞれの人間の文化はそういう小さなコミュニティの中で形成されていく。僕は大人になって自分の文化と誰かの文化に違いがあって、そのことによってジレンマが生まれることもあるなって感じていて。今回アルバムを作るにあたって、僕は自分が当たり前だと思っていることをあえて歌詞にして書いてみたんです。もしかしたらほかの人には理解されない部分があるかもしれないけど、自分の中にある言葉を並べてみて、曲をまとめるときにふさわしくて、かつインパクトのある言葉を探したらそれが「文化」でした。
文化一般是用来描述国家、地区时使用的词语。但是从微小的视点思考的话、比如家族啊小学什么的、这种小社区中也存在着文化、人们的文化就是从那么小的社区中形成的。我成为大人也和别人的文化有区别、因此能感觉到会有摩擦产生。趁着制作这次的专辑、我试着把自己认为理所当然的东西写成了歌词。可能有其他人不能理解的部分、展示出表现自己内心的语言、曲子被集合在一起的时候气场相称、要寻找冲击性的词的话就是「文化」。
──すでに何曲かMVがYouTubeで公開されていますが、リスナーの反応はいかがですか?
──已经在YouTube公开了几首曲子的MV了、听者的反应如何呢?
皆さん僕が書いた歌詞をすごく考えてくれるのがうれしいですね。抽象的な言葉が多いから、解釈はいろいろあると思うんですけど、皆さんそれぞれが自分の中に落とし込んで何か感じてもらえたらそれでいい。それに「元気をもらえた」とかSNSで言ってくれる人もいて。曲を聴いて「がんばろう」って気持ちになってもらったりするのはもちろんうれしいですし、その人にとって何かを起こすキッカケになってくれたら、僕は一番うれしいんです。アルバムを作る前、僕はメロディを作るのが好きなんだって思い込んでて、歌詞はそんなに重要視してなかったんです。曲を書くときも曲先だったし。ただいろんな曲を作っていく中でだんだん歌詞が大事になってきて、曲と詞が一緒に出てくるようになってきた。アルバムを作る中で、曲の作り方まで変わってきて、僕自身すごく成長できた実感があるんです。
大家都在思考我写的歌词、这让我感到非常高兴呢。有很多抽象的词语、我想虽然大家有各种各样的解释、但是只要是深入自己内心的、能让自己感受到些什么就好了。然后也有人用SNS和我说「让我打起了精神」。听了歌之后有「得努力了」的心情这也让我开心、对于那个人来说能成为发生什么的契机的话、我是最开心的。制作专辑前、本以为自己喜欢制作旋律、对于歌词并不是那么重视。写曲的时候也是先作曲。只是作各种曲子的时候渐渐意识到了歌词的重要性、变成了一起完成曲和词。制作专辑的过程中、作曲的方法变了、真实地感受到了我自身的成长。
──アルバムの1曲目に収録されているインスト曲「fanfare」を聴いて、1つ思ったことがあって。Eveさん、ステージに立つの好きですよね?
──听了作为专辑的第1首被收录的纯音乐「fanfare」、想到了1件事。Eveさん、喜欢在舞台上表演吧?
はい。ライブをするのは大好きです。
是的。最喜欢开演唱会了。
──「fanfare」という曲はそのままライブの最初にSEとして流れそうな曲だなと思いまして。
──我觉得「fanfare」这首歌是会在演唱会的开头作为SE播放的曲子。
まさにライブの冒頭を意識して作った曲です(笑)。僕自身、ライブに行ったときにアーティストが登場するまでのワクワク感、高揚感がすごく好きなので、そのときに流れる音楽っていうのを考えて作りました。1曲目に限らず、今回のアルバムは1つのコンセプトとしてライブをイメージして作っていった部分があるんです。例えばMVで登場人物に踊ってもらったり、曲によってはハンドクラップや合いの手みたいなものが入ってますし。この曲たちはライブでやって初めて完成すると思うので、実際にステージに立って歌うのがすごく楽しみですね。
确实是带着演唱会的开场曲的意识制作的(笑)。我自身、非常喜欢参加演唱会的时候登场之前听到开场曲的紧张感、高扬感,一边想着在那种时候播放的音乐一边制作了。不局限于第1首、这次的专辑也有以演唱会这个概念而制作的部分。比如MV中登场的人物跳舞、跟着曲子的节拍鼓掌等元素也加入了进来。我认为这些曲子是在演唱会中完成的、也很期待真正在舞台上的表演呢。
──3月23日には東京・新宿ReNYで「お茶会」というタイトルのワンマンライブが開催されることが決定しています。変わったタイトルのライブですよね。
──已经决定3月23日在东京・新宿ReNY开催标题为「お茶会」的one man live。标题变了呢。
アルバムタイトルが「文化」で、ジャケット周りのアートワークも謎めいてると思うんです。それでライブタイトルはもっと崩した感じにしようと思って「お茶会」にしました(笑)。
专辑标题是「文化」、唱片套的包装也很迷。如果将「文化」作为live的标题感觉就要崩坏了所以就用了「お茶会」(笑)。
──どんなライブになりそうですか?
──将会是一场什么样的live呢?
今回のライブで実現できるかはわからないんですけど、等身大のひとつめ様を登場させたいんです(笑)。映像だけに留まらず、彼を現実世界に立たせたいなってのはずっと思ってます。3月の「お茶会」に彼が登場するかはわかりませんが、アルバムの曲中心にこれまで僕が歌ってきた曲も披露して、みんなで盛り上がるライブにしたいですね。僕がメインと言うよりはお客さんも一体になって、「ナンセンス文学」の歌詞にあるように“馬鹿になって 踊りあかしたい”ですね。
虽然不知道能不能在这次的演唱会实现、想让等身大的一只眼大人登场(笑)。不仅仅是存在于映像里、我一直想让他站立在现实世界里。3月的「お茶会」不知道能不能让他登场、会披露到现在为止我唱过的专辑的中心曲、想让大家在演唱会中燃起来呢。比起我是主导更不如说我和客人成为一体、就像「ナンセンス文学」的歌词一样“成为笨蛋 想要跳舞”呢。
──アルバムやライブの話からは逸れてしまうんですが、Eveさんには「はらぺこ商店」というアパレルブランドの店主としての側面もあります。お話を聞いた感じだと、これまで服飾関係の仕事に携わっていたというわけでは……。
──虽然偏离专辑啊演唱会的话题了、Eveさん也是「はらぺこ商店」服装品牌的店主。想要问一问、是不是有从事服装相关的工作......。
ないですね。
没有呢。
──なぜブランドを立ち上げて、服を売ることを始めたんでしょうか?
──为什么建立了品牌、开始卖衣服了呢?
僕、毎年できることを1つずつ増やしたくて、目標を決めていて。それで去年できるようになりたかったのが「服を作ってみる」ことだったんです。もちろん、自分1人でできるようになったわけではなくて、いろんな方の協力があって、ブランドを立ち上げるに至ったんですけど、1つずつ形を作っていって徐々にアイテムを増やしていくのは楽しいですね。
我、想要每年增加1件自己能做的事情、立下了这样的目标。然后去年做到的就是「试着制作服装」。当然、不是自己1个人就能做到的、而是靠着许多人的帮助、才能创立品牌、1个个成型慢慢的增加商品真的很开心呢。
──はらぺこ商店のアイテムは“ゆるさ”がテーマで、性別や体型を選ばない服であるというコンセプトがしっかりしていますよね。
──はらぺこ商店的衣服以“宽松”为主题、不跳性别和体型的概念很突出呢。
僕自身、自分が楽だなって思う服を着るのが好きで。おしゃれかどうかって、人によって基準が曖昧だと思うんですけど、楽かどうかは、けっこうみんな共通していると思うんです。かつ、男の子にも女の子にも関係なく身に着けてもらいたいって希望が強かったから、ブランドのコンセプトとして掲げています。
我自身、喜欢穿着没有束缚感的衣服。时尚什么的、对于每个人来说标准暧昧、是不是舒适、反而都能感受得到。另外、不管男生女生都能穿的愿望非常强烈、就形成了品牌的概念。
──期間限定で原宿にポップアップショップがオープンするなど、ブランドは好評のようですね。
──作为期间限定在原宿的pop up shop开店了等等、品牌好像收到了好评呢。
今月からは全国のPARCOなどのファッションビルでも売ってもらえることになっていて。CDとかと違って、服は実際に手で触れて、着てみて買ってほしいと思うので、実際に店舗で展開していただけるのはすごくありがたいと思っています。
这个月开始会在全国的PARCO等时装城贩卖。和CM不同、服装可以用手触摸、希望能够试着买来穿、事实上能够扩散店铺真的万分感激。
──ちなみに、先ほどおっしゃっていた毎年立てている目標なんですが、今年の目標はなんだったんですか?
──顺便问一下、刚刚说的每年1个目标、今年的目标是什么呢?
「オリジナル曲で構成されたアルバムを作る」でした。なので「文化」がリリースされて目標達成です。
就是「制作原创曲构成的专辑」。所以「文化」发售,目标达成了。
──では来年の目標は?
──那么明年的目标是?
まだ考えているところですが、1つ候補になってるのが「ちょっとだけダンスできるようになる」です(笑)。
还在想、1个候补是「能够稍微学会跳舞」(笑)。
──Eveさんの楽曲のMVにはダンスがたびたび出てきますし。
──Eveさん的乐曲MV中经常出现舞蹈。
MVで踊っている彼らを観ていると、自分も踊りたいなって思うことが多くて。僕もいろんなアーティストのMVを観るんですけど、ダンスがしっかりしてるMVって観ていてテンションが上がるんですよね。ああいうことが僕もできたらなって。
看着MV中舞动的他们、自己也变得想要跳舞。我也看过许多艺人的MV、看着舞蹈完美的MV的时候情绪高涨呢。就会想到如果我自己也能做到那样就好了。
──ボーカリストであり、シンガーソングライターであり、デザイナーでもあるEveさんにとって自分自身を言い表すのに適切な言葉ってなんですか?
──既是歌手、创作歌手、又是设计师的Eveさん,有没有什么适当的词语来形容自己?
なんでしょうね……「好きなことをしてる人」って感じかな。(笑)。
没有呢......「做着喜欢的事情的人」的感觉吧。(笑)。
──なるほど。確かにそうですね。
──原来如此。确实是这样呢。
最近服から僕のことを知ってくれる人とかも出てきて、そういう人からしたら僕は服を作ってる人だし、僕のボカロ曲を聴いてくれてる人からしたら僕はボカロPになるのかもしれない。もちろんシンガーソングライターだと思ってくれてる人もいるだろうし、昔から僕の歌を聴いていてくれた人からしたら僕は歌い手。そういう捉えられ方って人それぞれでいいと思ってるから、僕自身が「これだ」って決めなくてもいいかなって。
最近因为服装而知道我的人也出现了、对于这些人来说我就是制作服装的人、对于听我的V曲的人来说我就是P主。当然也有人把我当做创作歌手、从以前开始就听我的歌的人把我当做唱见。每个人想法都不一样、我自己不局限于某一种身份也好。
──これから先も好きなことをやるわけですから、どれかに定めることもないわけですね。
──因为要做喜欢的事情、并没有拘泥于特定的1件事的意思呢。
はい。ただやりたいことの中心が音楽であり続けたらいいなって思っています。やっぱり一番好きなことですから。
是的。只是以音乐为中心持续地做自己想做的事情就好。因为果然还是最喜欢音乐了。